にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0500 起床 気分並 雨 プーチンの戦争が、赤いコスチュームで世界を魅了した少女の人生に新しい陰を落とそうとしています。

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銀盤の妖精ユリア・リプニツカヤ

 

ソチ五輪団体戦金メダル。15歳249日での金メダルは同競技史上最年少記録。

 

 

美しく、完璧なキャンドル・スピンは、記憶に新しいですね。

 

当時、彼女にしかできない技だったので、プロスケーターの間でも、「関節を外してやるのでは?」などとささやかれましたが、現在ではその後に続く若い人たちにも、受け継がれていますね。

 

 

ロシアのエカテリンブルクで生まれる。母親がリプニツカヤを妊娠中に、父親は軍に徴兵され兵役についたが、その後戻らなかった為、母子家庭で育つ。一人っ子である。

 

彼女の生き方に陰を落としたであろう、父親の喪失。

 

そして今再び彼女を襲う、「戦争」の悲劇。

 

こういう報道が。

 

フィギュアスケート女子で14年ソチ五輪団体金メダルのユリア・リプニツカヤさん(24)の夫であるウラジスラフ・タラセンコ氏がウクライナ侵攻を続けるロシア軍に徴兵されたことが22日までに分かった。ロシアメディアが報じた。

「R-Sport」によると、25歳のタラセンコ氏は召喚状を受け取り、モスクワ近郊にある訓練場に送られたという。

 

最近の、リプたん。

 

リプたんのご家族。

このイケメン男性が夫のウラジスラフ・タラセンコ氏でしょう。


同メディアによると、06年トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ氏はリプニツカヤさんと連絡を取り、タラセンコ氏の徴兵を確認したことを明かした。

「彼はすぐに前線に出ることになる。彼には妻と小さな子どもがいるが、彼は祖国を守ると言った」と、話した。

 

 

プーチンの「親友」は、今度自分に召集令状が来たら、どういう反応を見せるのでしょうか。

 

国策宣伝上の疑似召集で、タラセンコ氏が訓練場を出ることはないだろう、という憶測もありますが、とても沈鬱なニュースです。

 

リプたんといえば、この動画。

涙なくしては見ることができません。

 

リプニツカヤの「シンドラーのリスト」を映画と同化させてみました。 Yulia Lipnitskaya in「Schindler's List」 - YouTube

 

映画「シンドラーのリスト」の一場面

1943年2月。ゲットーが解体され、新しくプワシュフに強制労働収容所が作られることになった。馬を走らせていたシンドラーは小高い丘の上から見下ろした。
住民を家畜のように追い立てる親衛隊。素直に従うもの。反抗するもの。逃げようとするもの。罪なき人々が打たれ略奪され殺されていく。ナチスにとってユダヤ人たちは動物以下の存在なのだ。

そんな中に赤いコートを纏った一人の少女が毅然と歩いていく。少女の目の前で少年が銃殺された。次の瞬間、少女は突如身を翻し建物の陰に消えた。

 

リプニツカヤ選手は、映画に登場する赤いコートのユダヤ人少女を演じために、自ら衣装をデザインしました。

「身体にフィットして納得いくデザインの衣装にするまで何度も作り直しました」と拘わりも見せています。

 

今また、プーチンの戦争が、赤いコスチュームで世界を魅了した少女の人生に、新しい陰を落とそうとしています。