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ちょっと早く起きたら、まだ外は夜です。月が出ています。
良く写りませんが、二十六夜の細い月です。
月が二十六夜
秋はもう、足早に通り過ぎてゆくのでしょうか。
明日は、雨かもしれません。
仙台・松島で、昔の友人と会った話をしましたが。
新海誠の『秒速5センチメートル』の話になって、「この歳になって、これが刺さるとは思わなかった」という発言も。あのクイズがきっかけで観てくれたのですね。
そうなんですよ。このアニメは、中2病の人だけでなく、「昔こどもだったおじさん」にも刺さる!
思えば今の僕たちは、主人公の貴樹君が2度目に明里さんとすれ違ったあの踏切の時間から、「40年」も隔たっているのに!(そういう歳ですからね!)
不思議だなあ。
でも、評価が賛否はっきり分かれる作品でもあります。
その違いは男・女で顕著です。
ストーリーの確認。
小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。
そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。
貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨(ほうこう)を切り取った表題作「秒速5センチメートル」。3本の連作アニメーション作品。
この作品、ひとことで言えば「初恋を忘れられない男」が、紆余曲折があってずいぶん時間がたってからその想いを振り切って新たな一歩を踏み出すまでの話ですね。
それでも「片付いていない」思いもあるかもしれない。
現実を直視せず、過去の幻想から抜け出せずにいる主人公は、女子から見ればはっきりいって気持ち悪いとも思えるものの、世の男子にはどこか共感できるところがあるわけです。
女子からはさんざんな言われようですが、これはなんかわかるような気もしますね。
この状況を理解するキーワードは、まさにこれ。
女子の恋愛は「上書き保存」、男子の恋愛は「名前を付けて保存」!
やれやれ!
新海誠作品の中で初の劇場公開作品であるSF作品『ほしのこえ』は『秒速5センチメートル』と通ずるところがあります。未見のかたは、ぜひ。
あと、『君の名は』のラストシーンとの対称性も思い出すかたがいるでしょう。
すれ違いと時間のテーマは、新海作品世界にまんべんなく現れるライトモティーフです。
聖地のひとつである小山~岩舟駅、もちろん行ったことがありますよ。
雪の日を狙って訪れたのですが、着いたら止んじゃいました。
やはり一人で来ていた、髪の長い女性にホームで会いました!
あと、音楽はこれ。
とても良いセレクション。