血圧値 116/80/79 酸素飽和度 98% 体温 36.4℃ 体重 65.9キロ
ここのところ、体重が65キロ台に減りました!
お豆腐と野菜とか食べてます。
ニュース等で盛んに取り上げられましたが、先日の日曜日、「国際観艦式」というものが行われました。「観艦式」は、隊列を組んだ艦隊を最高指揮官が観閲する軍事パレードのことを言います。
日本で行われたのはひさびさなので、あまり耳慣れないイヴェントですが、歴史は古く、1341年の英仏戦争の際、英国王エドワード3世が自国の艦隊を観閲したことが起源で、イギリスにならって海軍立国を目指す日本も、1868(明治元)年、明治天皇が大阪・天保山沖で初めて観閲。旧海軍は以後これを定着させました。
戦後解体された旧海軍の流れをくむ海上自衛隊は1957年、観艦式を東京湾で初開催。オイルショックによる中止を挟み、81年以降は3年に1度開かれてきました。
報道では、こんな感じ。
海上自衛隊の創設70周年を記念した「国際観艦式」が6日、神奈川県の相模湾で開かれた。日本での開催は20年ぶり。海自の艦艇を岸田文雄首相が観閲(視察)し、米国や豪州、インド、韓国など12カ国18隻が祝意を示すため航行。天候不順の影響で参加予定だった英国は参加しなかった。
外国から12カ国が参加している点が「国際」たる所以です。
観艦式には名を連ねていなかったアメリカ空母「ロナルド・レーガン」も、付近を航行していたということで姿を見せ、短時間ながら並走していたそうです。
雰囲気は、こんな感じ。
前から「もがみ」と「くまの」。就役したばかりのFFM(Frigate Multi-purpose/Mine-warfare)と呼ばれる新しいタイプの最新鋭護衛艦です。ツルツルボディでステルス性を考慮した外観が特徴的ですね。先代は旧海軍の重巡洋艦の名前です。
後ろの「しまかぜ」は旧式艦なので、練習艦として運行されていますが、言わずと知れた旧海軍の最高速駆逐艦「島風」の名前を継いでいます。これは「艦これ」でおなじみ。
イラスト、見たいですか。
自衛艦としての「ゆきかぜ」は、昭和28年度甲型警備艦1602号艦として、新三菱重工業神戸造船所で1954年(昭和29年)12月17日に起工され、1956年(昭和31年)7月31日に就役し、横須賀地方隊に編入されてます。僕より3つ歳上だ。でも引退後の1986年(昭和61年)8月、能登半島沖にて実艦標的として海没処分されちゃいました。
それはさておき。
先導艦「しらぬい」の後ろの艦が今回の観閲艦を務めた「いずも」です。
空母に見えるけど、まだヘリコプター搭載護衛艦(DDH)です。戦前であれば天皇陛下が乗船する「御召艦」ですが、現在は内閣総理大臣が乗ることになります。
観閲部隊と受閲部隊が交差するポイントでは、受閲部隊側から敬礼を受けた観閲艦が答礼をし、全ての護衛艦がすれ違うと、回頭といって180度進路を変えます。
ひさびさに参加した韓国は補給艦「ソヤン」1隻だけ送ってきました。
自衛隊機への火器管制レーダー照射など、文在寅政権下で生じた複数の問題は解決しておらず、停滞した防衛協力が完全に正常化するかは見通せない情勢があるからです。
このとき、ちょっと微妙なことになりました。
どの艦もそれぞれ、「登舷礼式」といって、艦が行き違うときに乗員は甲板の舷側に整列して相手の艦に対して敬意を示すのですが、相手艦である補給艦「ソヤン」は必然的に自衛隊旗に向かって敬礼することになります。
韓国では自衛隊旗が戦時中の旧帝国海軍の旭日旗と同じデザインであるとして、ともすれば敵対感情を抱く、ということがありますが、この場合、その旗に敬礼したということになるからです。
なかなか外交とは、難しいものですね。
戦前の観艦式では連合艦隊を整然と並べておいて、御召艦がその間を通り抜ける、という形をとったのですが、今回は双方が巡行しながらやったみたいですね。
これに合わせて海上自衛隊は10月29日から11月13日までをフリートウィーク期間に設定し、横須賀を中心として、横浜や木更津など東京湾各地の港で艦艇公開イベントを行うなど、国際観艦式を盛り上げる各種イベントを行っています。
『横須賀パレード 国際観艦式2022』全団体【2022.11.3】 - YouTube
ひさびさに、横須賀に行ってこようかな。
見事な動画はこちら。
【国際観艦式2022決定版】観閲全記録!【海上自衛隊創設70周年】 - YouTube
旧海軍時代の観艦式については、尺の都合で次回触れます。