血圧値 126/88/95 酸素飽和度 98% 体温 36.8℃ 体重 67.4キロ
舞鶴・北滋賀の旅の記録の続きです。⑥は湾内サンセットクルーズに出かける話、です。
【10月1日(土)その3】
引込線の周辺風景です。
北吸トンネルを出て一般道を横断した先に、かつて北吸駅がありました。開業時には東門駅を名乗り、東門衛兵詰所の前に位置していたようです。
旧線路沿いに、昔の街並みが残っています。
舞鶴市街部は空襲を受けていないので、このような戦前の風景が見られます。
ぽつんと見える黒い点は!
この週末は、ほんと良いお天気続きです。
ちょっとホテルに戻ってから、5時20分発の湾内サンセットクルーズに出かけます。
昨日と同じ船ですが、海自OBのかたのMCはナイトクルーズモードです。
ちょうど西の海に陽が沈む時間帯です。
「ひゅうが」とイージス艦が夕日に映えています。
旧海軍工廠あたりは、山がすぐそばまで迫っています。
ここを切り崩して船渠を造ったわけですね。
この時間帯でなければ見られない、重要なイヴェント。
一日の終わりに、艦尾の旗を収納する儀式で、サンセットクルージングの時だけ見学することが可能です。
こんな感じ。
自衛艦において定時に自衛艦旗を掲揚し又は降下するときは、定時10秒前にらっぱを以て「気を付け」を令して定時に国歌を1回を奏し、この間、次の各号に定めるところにより敬礼を行う。
当直士官は、艦橋又は後甲板付近に位置し、自衛艦旗に対し挙手の敬礼を行う。艦橋及び露天甲板にある者は、自衛艦旗に対し挙手の敬礼を行い、その他の場所にある者は、姿勢を正す敬礼を行う。海上自衛官は、陸岸において自衛艦旗の掲揚又は降下を目撃するときは、その場に停止し、当該自衛艦旗に対し敬礼を行う。
3隻が対面で同時にこの儀礼をおこなっています。
「あたご」はミサイル搭載型イージス艦で、「こんごう」型にヘリコプター運用システムを追加した発展型。
「ふゆづき」はあきづき型護衛艦の4番艦で、汎用護衛艦(DD)の第2世代の発展型。
イージスBMD 3.6システムは対空戦(AAW)機能とミサイル防衛(BMD)機能の両立が難しく、大気圏外にある弾道ミサイルに対処している間は低空域での探知追尾能力が低下する恐れがあるので、イージスDDGと艦隊行動する汎用護衛艦に低空防御を委託することが構想されるようになり、その対象として選ばれたのがあきづき型です。
ようするに、この2隻はお互いに補い合って対空防衛を構成するわけですね。
なお、先代の駆逐艦「冬月」は舞鶴海軍工廠で建造された旧海軍最後期の高性能防空駆逐艦であり、舞鶴入港時の式典で艦長が「ふゆづきが70年ぶりに舞鶴に戻って来た」と挨拶したそうです。
長10センチ連装砲(秋月砲)4門の対空性能で、「大和」の沖縄特攻にも随伴し、大和の最期を見届けて生還。
戦艦「大和」特攻作戦で生き残った実績から、「ふゆづき」が護衛艦の名称に引き継がれた理由でしょう。僚艦の「涼月」も「すずつき」として、同型艦となっています。
初代「冬月」は舞鶴海軍工廠で建造され、二代目「ふゆづき」は舞鶴に配備されるというのも、えにしというものですね。
すっかり陽が落ちて、三日月がかかっています。
この短い、でも充実したクルーズも、間もなく終わります。
通りがかった赤レンガ博物館がライトアップされています。
今日はここまで。
明日は東郷平八郎邸を見に行きます。
舞鶴を離れるときが近づいています。