にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0520 起床 気分並 晴 春樹・BTS・小確幸。

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朝起きて、今日は天気が良いとか、バイタルチェックの数字が良いとか、昨日もたれた胃の具合が今は良いとか。お昼のカレーのセットプレートに、瓦せんべいがオマケで付いてきた、とか。

 

そういうちょっとした幸せって、ありますね。

 

このことを、「小確幸」と呼ぶのだそうです。

 

知らなかったなあ。

情弱になったのかなあ。

 

作家の村上春樹が使った造語であり、彼の『村上朝日堂』や『うずまき猫のみつけかた』で使っていた言葉だそうです。僕はこれを読んでないからな。

 

若者の間ではアイドルと握手したときや、なかなか取れなかった歌手のチケットが取れた、好きな人に告白できたことが嬉しいなど、ちょっと幸せになったとき小確幸と使います。

「 小さな確実な幸せ」。この言葉は翻訳家の林少華さんが漢字をそのまま中国語に訳し、中国でも流行っている。

 

小确幸(xiǎo què xìng)

 

村上のこの造語が台湾で流行り、中国を経て、韓国にも到達した。

「仏教の東伝」ルートの逆みたいな、面白いルートです。

 

中国語の先生のご意見は、こんな感じ。

 

日本で流行っていないのになぜ他の国や地域で流行っているのか考えると、その言葉の響きにあるように思います。「小確幸(しょうかっこう)」という響きは「小学校(しょうがっこう)」を思い出させて、新しい言葉として頭に入ってきづらく感じます。中国語でもこの二つの言葉は同じ漢字を書きますが、「小确幸(シャオチュエシン)」「小学校(シャオシュエシャオ)」と発音はまったく違ってきます。

小確幸」という言葉が、閉塞感や不透明感を感じている台湾や中国の人々の気持ちに刺さったわけですが、日本を飛び越えて中華圏で流行する言葉を作り出してしまうところに、村上春樹さんの感性の奇抜さを感じます。

 

この言葉が日本の若い人の間で使われるようになったきっかけが、世界で人気を集める韓国の歌手グループBTSだそうで、今度は逆輸入されたわけですね。

 

こんな感じ。

 

昨年韓国の若者の間で流行した「小確幸」=日常でのささやかな幸せというキーワードは、BTSの『2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR』のドキュメンタリー『Burn the Stage: The Movie』でも登場した言葉だが、ちょうどアメリカで6万人規模のスタジアムツアー中だったメンバー達が答えた「小確幸」は、意外なほどささやかなものばかりだ。