にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0600 起床 気分並 曇 「先生」と呼ぶことは、一種の呪で、相手を縛ることである。

血圧値 114/76/72 酸素飽和度 99% 体温 36.2℃ 体重 67.2キロ

 

関東南部は、どんより曇ってますが、しだいに回復に向かうかな。

 

もう「先生」とは呼びません 大阪府議会「職員と対等」

 

大阪府議会は28日の議会運営委員会で、議員の意識改革の一環として、長年慣例になっていた議員に対する「先生」という呼称を使わないことを決めた。大阪維新の会公明党自民党の主要3会派が賛同した。同日付で各議員に呼称変更の通知を出すとともに議会事務局を通じて職員らに周知した。先生に代わる呼称は「議員」のほか、議会や会派の役職名を使う。

 

「先生」という呼び方が、本来のリスペクトを伴わなくなってひさしい、ということかな。40年近く学校の「先生」をやってきた僕としては、これは他人ごとではないなあ。

当人としては、なんか当たり前になっちゃうんだよね。べつに偉いわけでも、人様の見本になるような人間でも全然ないのに。

「先生的キャラ」というのも、なんかあんまりいい意味ではなさそうだし。

「名前」を付けるということは、一種の呪で、相手を縛ることである。

陰陽師』で教えてもらった。

夢枕獏の小説『陰陽師』の中に「名前はこの世で一番短い呪」という言葉が出てくるのですが、ここで言う「呪」(しゅ)とは呪いの意味ではなく、形のないものを第三者言葉(言霊)によって縛ることです。

 

ただの人間が、「先生」と呼ばれることで、先生的なもの、にとらわれることになる。

良い作用もあるけど、悪い作用もある。

 

そういう縛りから解放されるのも、ときには必要ですよね。

 

昔、嘘を言わないほうが良い相手は3人いると言われました。

 

お医者さん→ちゃんと症状を伝えないと死んじゃうよ

弁護士さん→真実を告白しないと死刑になるかも

学校の担任→学校内で最後まであなたの味方

 

どれも「先生」だ。

 

昨今、このどれも普通に犯罪者になったりするから、危ないなあ。

うっかり本当のことを言わないようにしないと。

これは、嫌な時代になったのかも。