にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0350 起床 気分快 雨 三途の川も、増水中? 濡れて重い衣を着ていると、無実の罪で罰せられてしまうのです。要注意。

血圧値 123/71/77 酸素飽和度 99% 体温 36.4℃ 体重 67.7キロ

 

秋分の日は雨です。

三途の川も、増水中?

三途の川は、この世とあの世の境にある川のことですね。この「三途」というのは、六道のなかでもランキング下位の3つ、餓鬼・畜生・地獄を指すようです。

 

このように、現実の世界と異世界の境界に川がある、あるいは水のイメージがある、というのは古今東西、いろいろな文化圏で見られる意識の風景です。青森県むつ市の恐山にはリアル三途の川が流れているし、ギリシア神話ではステュクス川と呼んでいます。

こんな感じ。よく似たイメージですね。

調べてみると、たくさん出てくるので、人間のもつ集合的無意識のひとつなのでしょう。

 

ここでちゃんと既定の渡し賃を支払っていないと、鬼に追い立てられながら自力で三途の川を渡ることに。

 

ちなみに、三途の川は生前の罪深さによって渡る時の深さが変わり、裾をはしょれば歩いて渡れる程度の深さから、濁流にもみくちゃにされるほどの深さまで、色々だそうです。

 

三途の川は無事に渡れても、冥途の旅は苦難の連続。今度は「奪衣婆(だつえば)」の登場。僕たちの着ているもの(死装束、あの棺に入るとき着せてもらった幽霊コスプレみたいなやつ)を奪い取り、亭主の「懸衣翁(けんえのう)」に手渡します

 

衣を受け取ると、せっせと木の枝に懸けるのがこのおっさんの役目で、衣の懸けられた枝は、衣の重さによって垂れ下がります。

この衣の重さこそ罪の重さであり、閻魔様より下される刑罰にも大いに影響します。

最後の審判」のモティーフです。これもまた、集合無意識的ですね。

古代オリエントから始まって各文化圏に見られますが、キリスト教のやつはとくに有名。

 

この時、「衣が水で濡れていると、それだけ罪が重くなる」ので不利です。濡れて重い衣を着ていると、たとえ生前に善い人であっても無実の罪で罰せられてしまうのです。

 

「濡れ衣」とはこのことを言います。

 

あの世に行っても世知辛い。なんか嫌だなあ。

 

なので、僕は散骨を希望しています。(予約しておきます)

家内もすでに、宮古島の海に眠っています。(衣服はたぶん、大丈夫でしょう)