にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0550 起床 気分快 曇 親父と温泉に行く夢。家内が亡くなった時から僕もようやく終活をはじめましたが、それでもまだまだ甘い考えでしたので、今回死にかけて目が覚めました。

血圧値 117/73/84 酸素飽和度 97% 体温 36.6℃ 体重67.4キロ

 

早く目が覚めたのですが、うとうとしてたら亡くなった親父と、なんか寂れた温泉宿に行く夢、見ましたよ。

父も母も、とうにこの世に居ませんが、たまに夢に出てきます。

とくに言いたいことがあるようには、見えませんけどね。

 

亡くなった家内の両親も、ともに他界していますので、親は0/4です。

僕の周囲には4/4生存中、とかいうかたも結構いて、介護の問題を抱えて、大変そうです。

老老介護は当たり前、ヤングケアラーも、深刻な状況。




長寿世界、良いようで実は大変。

とても天国とは程遠い感じ。

 

六道輪廻という概念があります。

もともとはバラモン教ヒンドゥー教の原型)の宇宙観モデルですが、仏教に採用されて、悟りの成就を説明するための理論的背景として有名になりました。

 

「この世に生きるものすべては六道と呼ばれる6つの世界に何度も生まれ変わる」という考え方です。読み方は「ろくどうりんね・りくどうりんね」。

 

 

輪廻には車輪が回り続けるように「無限に繰り返す」という意味があります。

生まれ変わり、死に変わり、永遠にこのサイクルから逃れることはできない。

それが「苦」である。

 

1999年にユネスコ世界遺産文化遺産)に登録された重慶市大足県にある仏教石窟である宝頂山にはこんな六道図もあるようです。

人間に生まれている私たちも、来世もまた人間に生まれ変わるとはいえません。

現世での行いが良ければ、天道に生まれ変わる可能性もありますが、悪ければ地獄に生まれ変わってしまう可能性もあるのです。まさに「自業自得」。

 

このため、人として今を生きているということは、前世での行いが良かったためだともいえます。悪いことをすればよくない結果が降りかかる。あと、ご先祖が猫をいじめた、とかね!

 

これを「善因善果・悪因悪果」と呼び、日頃のおこないを正しましょう、的な修身のモットーに利用したのです。

僕が脳出血になったのも、何か知らないうちに、やらかしたのかも。でも猫はいじめていません。

 

この輪廻の無限循環から抜け出してニュートラルな外側の時空に脱出する、その状態を解脱(げだつ)、つまり悟りを開いた状態と定義します。

もう、輪廻しなくて良い、ということです。さっぱりした感じ!

 

ゴータマ・シッダールタは、坐禅をして瞑想することでこの解脱を得られると主張しました。これが仏陀(悟った人)になるための教え、すなわち仏教ですね。(上のイラストはちょっと浄土信仰に振ったイメージですが)

 

面白いのは、最上位の天界でさえ、やはり苦しみの世界である、としているところです。

やはり天人にも寿命があり,死に先立って五衰という様々な衰えの兆候がある。なまじ凄い長寿で、それまで楽で優雅な暮らしに調子をこいてきただけに、それを失う際には超絶嫌な思いをしますよ、ということですね。

 

なんか今の長寿命社会に似ています。

 

最近、普通に言うようになった「人生100年時代」という言葉。

この言い方が良くないのだと思います。

誰もが健康寿命で100歳を越えるわけではないのに、変な錯覚と根拠のない希望を与えます。

「なーんだ、まだ俺には20年くらいはあるのか。じゃあ余裕だな。」

無いんです、そんな余裕は。

無いのは余裕だけじゃなくて、お金もだけど。

政府は最低2000万円の老後貯蓄を、とか言いますが、100まで生きたら1億円は要るらしい。

タイム イズ 「もう、ねえ!」

 

家内が亡くなった時から僕もようやく終活をはじめましたが、それでもまだまだ甘い考えでしたので、今回死にかけて目が覚めました。

 

焦る必要はないが、急ぐ必要はある。

そういうことです。