にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0600 起床 気分快 晴 1回目の脳卒中のこと。左の視床に約5㎜の梗塞部分がありました。このくらいだとラクーナ梗塞と呼びます。 全然楽じゃないけど!

血圧値 123/81/67 酸素飽和度 97% 体温 36.3℃ 体重 67.1キロ

窓の外は、雄大な夏の雲。
波乱万丈のこの夏も、そろそろ終わりを迎えるのでしょうか。

ほんとうにいろいろなことが、立て続けに起きる年ですね。

今日のバイタルは正常❗ なかなか良いかも。

今服用している降圧剤(血圧の薬を常用することが最善かどうかは置いておくとして)がちょうどよく合っていることと、週に4回コナミで運動していること、食事等の配慮、ストレスをあまり感じない性格、などなどいろいろ関連してのことだと思います。

せっかくなので、もう忘れそうな、1回目の脳卒中の経験を、思い出しておきましょう😃

今から15年前の3月、僕は仕事がお休みの日で、家でコンピュータの前に座ってました。
するとお昼前の10時頃、何となく気もちが悪くなってきて、これは前の日にモンゴル料理店で、チンギスウォッカをたくさん飲んだせいかなあ、ぐらいに考えていました。

そのうち右足のつま先が痺れてきて、それがみるみる膝から腰のほうまで上がってきます。ざわざわざわ。
なんと15分くらいのうちに、身体の右半分が、まるで真ん中で線でも引いて分けたように、痺れていました!

これは怪しい! 脳卒中ではないかしらん。

意識や歩行、言語は問題なかったので、自分で病院に電話してこれから救急で行くから、と予約して、タクシーで行きました。
何でも自分でやる子は良い子です。

問診とCT撮って調べたら、「脳梗塞ですね」。

左大脳の視床に約5㎜の梗塞部分がありました。このくらいだとラクーナ梗塞と呼びます。
全然楽じゃないけど!

「軽く済んで良かったですね!」ということで、(本当は一泊してもらうんだけど)今日はベッドが混んでいるので、いったん帰宅して、あとは外来で来てください。
急に具合が悪くなったら、いつでも救急で来てね、ということに。

なんだかなあ。

まあ、入院しても経過観察するくらいで具体的な治療も無いからなのでしょう。
血圧下げて、血小板抑制して、痺れるのはちょっと我慢しよう、ということに。

これが一回目の脳卒中体験の顛末です。

原因は、穿通枝という凄く細い血管が詰まって、そこから先が虚血して酸素が届かなくなり、周囲の脳神経細胞が死滅したためです。

ラクーナ梗塞のような小さな梗塞は、僕のような年齢(その時は48歳だったかな)なら、いくつかあっても不思議ではなく、たいていは無症状です。
今回のようにたった5㎜でも、当たり所が悪いと、このように症状がでるのですね。

不運!

血管が詰まる脳梗塞は、つまり具合によって4種類。
こんな感じ。

僕のは左端のやつで、比較的軽症ですが、いのちにかかわる場合もいろいろあります。

後遺症としては右半分が痺れることと、しだいに右半身の各部の温度感覚が変になりました。
右手で何を触っても、冷たい。マウスなんか氷のように冷えてて長く持ってられないのです。

だから、お風呂も左足から湯船に入らないと火傷する危険も。

このように損傷した脳の部位の反対側に症状が出ることを、交叉麻痺(痺れなど感覚異常も含む)と呼ぶことは、皆さんも聞いたことがありますね。

それ以後、幸いなことに悪化や再発をすることなく、この感覚異常は1年くらいたったらしだいに元に戻りました。

その後も服薬や定期的な脳ドックを15年間続けて、なかなか良好な感じだったのですが、青天の霹靂、2.12事件です。

今度は脳出血、血管が切れました。

これもまた穿通枝、細い血管ですが、場所が悪い。
脳幹、とくに橋の部分です。

よく脳血管障害という病気について、脳卒中とひとくくりにしますが、理解が錯綜している感があります。
ついでにまとめておくと、こんな感じ。

要するに、脳の血管が、詰まるか、切れるか、超切れるか、の3類ですね。

状況としては違いますが、起こる症状とか原因となるトリガーが高血圧である、という点は共通しているので、病気の分類としてはまとめて考えるのでしょう。

高血圧は、治療せずに長期間にわたり放置すると、全身の血管が障害され、さまざまな合併症をきたします。
合併症として、脳卒中心筋梗塞などの脳や心臓の血管病が代表的です。

僕の場合は、最初に脳梗塞、次に脳出血となったわけです。
やれやれ!

このブログを始めるに至った、おおもとの事件です。
ご興味のあるかたは、過去ログをご参照ください。

とりあえず、今日はこれまで。