にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0520 起床 気分快 曇のち晴 各方面、そろそろ夏休み突入かな。沖縄に突入させられたのは戦艦「大和」。

血圧値 118/83/74 酸素飽和量 97%  体温 36.2℃ 体重 67.2キロ

ヨーロッパが、今年も暑いようです。

記録的な熱波がヨーロッパを襲っています。フランスでは各地で40度を超えたほか、イギリスでは猛暑による「非常事態宣言」が初めて出されるなど市民生活に影響が出ています。
パリでは18日、39度を記録し、19日には40度に達すると予想されています。

日本は3連休が終わると、夏休み突入。コロナ感染の増加を受けて、夏休み前倒しの傾向も見られますね。
どんな夏が来るのでしょうか。

こんなん、貰いました。
ちょっと、嬉しいかな。




日頃の感謝の気持ちを込めまして、SO-SU-U柄(19周年仕様)をプリントしたグラス

ところで。
眼の良い方はお気づきかもしれませんが。

昨日のブログの記事で、新聞記事の中の大和沈没地点の座標と、僕のマップの中の座標がずれていますね。

「戦闘詳報」による大和の沈没地点は北緯30度22分 東経128度04分。これが一応の公式情報だったのですが。
要するに、よくわからないのです。

実際の大和は、北緯30度43分 東経128度04分、長崎県男女群島女島南方176km、鹿児島県の宇治群島宇治向島西方144km、水深345mの地点に沈んでいることが、昭和60(1985)年「海の墓標委員会」、平成11(1999)年「大和プロジェクト’99」(全国朝日放送㈱)の2回にわたる潜水調査・一部遺品の引き揚げにより、「大和」の最期を知る多くの手がかりとともに、確認されています。

ともかく、現物を発見するしかないのです。

呉市海事歴史科学館(愛称:大和ミュージアム)にその資料と情報が開示されています。
これは現物が発見された稀有な例なのですね。

さて。今日はこの「戦闘詳報」という、聞きなれない文書について簡単に見てみましょう。

戦闘詳報(せんとうしょうほう)とは、日本海軍、日本陸軍の部隊・艦船が作戦、戦闘を行った後、上級の司令部に提出していた報告書です。まあ公式な日誌のようなもの。
海外でも戦闘詳報に相当する記録をつける制度はあり、アメリカ海軍の場合はアクションレポート(Action Report)といいます。

旧日本軍の駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦を擬人化した「艦娘(かんむす)」で、艦隊を編成、育成、強化しながら、無敵の連合艦隊を目指す育成シミュレーションゲームである、『艦隊これくしょん -艦これ-』においては、戦闘詳報は重要アイテムの一つです。提督(プレーヤーをこう呼びます。アドミラルね。)のかたがたは、嫌というほどお世話になってますね。

僕も提督歴5年以上を数えるかな。とにかく垂涎のアイテム。(課金で買えないし。僕は原則ヒカキンですが、これと試製カタパルトだけは買えるなら買いたい。)

艦娘の改装・改修による装備の入手・任務クリア(装備の入手)などに活用できます。

さて。現物の「戦闘詳報」ですが。そこらで普通に見かけるものではないでしょう。
こんな感じ。

戦闘詳報は内容の性質上作成時は多くが軍機に指定され(綴表紙に刻印がある)、一般に販売される事も通常は無く、元軍人、研究者や評論家がその説明を一般向けに詳しく行うことも少なかった。
しかし、アテネ書房は1995年、太平洋戦争時の日本海軍の戦闘詳報について主要戦闘276件分を収録して『連合艦隊海空戦戦闘詳報』20巻(別巻2巻を含む)を刊行、更に2000年頃より後年大和、武蔵など個艦、部隊別に編纂採録した版を刊行した。
これにより多くの人々が戦闘詳報を分析する機会が提供された他、近年はアメリカ軍のアクションレポートについても日本側研究者による検討、一部の邦訳などが進みつつある。

なぜか、ここにありますね!?

ちなみに「軍艦大和」の詳報は、こんな感じ。


これは「捷一号作戦」とあるので、レイテ沖海戦のことですね。
「軍機」というスタンプが押してあるので、軍の最高機密という意味。その存在自体すら知られてはいけない、というレベル。
ガリ版で印刷されてる。まあ、ワープロもパソコンもなかったし。
目次はこんな感じ。


これは大和の最期となった「天一号作戦」。いわゆる海上特攻ですね。
僕は「特攻」という名称をこの時期に限って使うのはあまり現実に即していないと思うけど、それについてはまた別の機会に。

大和沈没の瞬間についての記載がある部分。

被害報告の部分。戦死者戦傷者とか書いてある。隣は軽巡洋艦「矢矧」についての記載。

戦闘詳報にまつわる問題点として指摘されるのは、その作成が必然的に戦闘直後となる為、場合によっては戦場の只中での作成も多いことである(情況によっては、生存者からの断片的情報のみでも構わないとしている)。
このため情報を集計・整理する段階での誤認の混入がある事が指摘される。
また、作成者が不要と判断した電文や事象については書かれないと言うある種の恣意性が付きまとう事も指摘される。

これからの詳細な研究が待たれるでしょう。

僕がやればよいのか?
せっかく持ってるし。