にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0600 起床 気分並 天候不安定 明日は七夕・たなばたです。僕的に興味深い人類学的なテーマは。

血圧値 127/85/81  酸素飽和量 98%  体温 36.2℃ 体重 66.7キロ

おお、雨がやんでる!
外気温24℃くらい。涼しい。

台風4号から変わった低気圧が関東沖を進んでいます。昨日5日は台風4号から変わった低気圧に伴う活発な雨雲が関東にも広くかかる予想でしたが、きょう6日午前6時現在、活発な雨雲は海上が中心となっています。
関東は朝は広い範囲で大雨とはならず、沿岸部など一部に雨雲がかかっています。

どんよりした灰色の雲。ちょっと青空が見えるかな。

まあ、ちょっと予報は外した、というところかな。
それはそれで、善いことです。

そういえば、明日は7月7日。(新暦だけど。本当は月遅れくらいの感じです。)

「たなばた」ですね。
この日はやはり、雨が多いなあ。

この行事の成立に関する歴史的背景は、こんな感じ。

中国で誕生した織姫と彦星の七夕伝説と、織姫にあやかって機織りや裁縫の上達を願う「乞巧奠(きっこうでん)」という行事が日本に伝わったのは奈良時代
これに日本古来の「棚機女(たなばたつめ)」という伝説などが結びついて、平安時代宮中行事になりました。
七夕が年中行事として庶民に浸透したのは江戸時代のことです。

今日はこのテーマについて考えようと思いますが、これからレッスンなので、渋谷に出かけます。
雨は大丈夫かな?


帰ってきましたよ。
バッハ無伴奏組曲2番ニ短調プレリュード。

だいたい譜読みは終わったのですが、これをラジオ体操風でなく弾くのは、一生の課題ですね!

書道で「永」という字をちゃんと書ければ初心者卒業、みたいなのがあるじゃないですか。
そんなミッションかなあ。違うかなあ。

さて。

七夕物語のあらすじは、こんな感じ。

織姫(おりひめ)は天帝の娘で、機織(はたおり)の上手な働き者の娘であった。同じく働き者の牛使い彦星(ひこぼし)と仲睦まじく、天帝は二人の結婚を認めた。
めでたく夫婦となった二人だったが、夫婦生活が楽しくてしかたがなく、織姫は機を織らなくなり、彦星は牛を追わなくなってしまった。
このため天帝は怒り、天の川の両岸に二人を引き離してしまう。ただし、天帝の情けによって、年に1度、7月7日に限り会うことが許された。この日に雨が降ると天の川の水かさが増してしまい、二人は川を渡れなくなってしまうが、どこからか無数のかささぎがやってきて、天の川に自分の体で橋をかけてくれるという。

天の川をはさんでよく見える2つの星。
夏彦星(彦星、牽牛星)は、わし座のアルタイル、織姫星織女星)はこと座の1等星ベガ。

中国や日本で使われていた太陰太陽暦では、7月7日の月は必ず上弦の月となるので、これを船に見立てることもありました。そして夜遅くには月が沈み、月明かりにかき消されていた天の川が現れてくる。
そんな夜空の演出を背景に、星まつりのファンタジーが生まれたのでしょうね。

ところで、無数のかささぎ?

「かささぎ」って、大群で来るのか。そもそもこんな鳥は見たことないな。
そもそもサギですらなくてスズメ目カラス科らしい。
日本野鳥の会の人とかなら、見たことあるのかな。

Wiki がさすがに良く調べているので、ご参考に。
七夕 - Wikipedia


七夕伝説は、古代中国と日本との、複数のテーマが融合した伝説である、ということね。
まとめると、こんな感じ。

①中国の星まつりの伝説
天の川を隔てて2つの世界がある。西は遊牧、東は農耕。
儒教理論が二つの異界を結びつけるがあまりうまくいかない。天帝は怒って再分断。
かささぎが年に一回、再結合。

②機織りの技術の発達をしめす伝説
神聖な処女である棚機津女(=機を織る乙女の意)が「棚機」と呼ばれた織機で着物を織って棚に供え、客神を迎えて秋の豊作を祈ったり人々の穢れを祓う儀礼だった。
機織りの女性が神格化され、織物そのものが神への供物として捉えられるということは、それだけ織物が食物と同じくらい重要で、かつ「織る」という行為に人々が宗教性を感じたということ。

①+②=七夕・たなばたの伝説・風習

ここから見えてくる僕的に興味深い人類学的なテーマは、こんな感じ。

遊牧文化と機織文化の融合と拮抗
水が異界を分けること
笹(竹)の持つ霊性
かささぎの持つ霊性

詳しくはまた、別の機会に触れましょう。